ワークショップに思うこと
地域で子ども向けの定期的なワークショップを始めて、1年になります。
年4回のイベントデーも去年から始めて、この夏からは市内でも場所を変えて月4回ぐらいの頻度に増やしてやってみて、集客もあれこれ試してみて、色々やって気づいたことがあります。
色々やったおかげで、たくさんの子が来てくれるようになりました。場所を変えたおかげで、今まで遠くて来られなかった子も来てくれるようになりました。ワークショップ中は忙しくなりました。(日によって暇な日もあるけれど)
でも、やっていく中で、だんだん、これちょっと違うんだよなぁ感も少しずつ強くなり。その違和感を少し言語化してみようと思います。昔から、文字に書いて、心と頭を整理するのです。
違うんだよなぁその1は、私のやりたいメニューと、子どもたちから人気のあるメニューのギャップ。
私がワークショップでやりたいと思うのは、自分一人では始めづらいこと。ちょっとやってみたいけれど、材料や器具もいきなり買うにはハードル高くて、いざハードルを超えてやってみたとしても、独学だとなかなかうまくいかない。そういうこと。そういうことの入り口になればいいなと。それを応用して、あとは自由にすきなことに活かしてくれればそれでいい。
だけど実際に人気があるのは、かわいいパーツがたくさん並ぶ中から選んで組み合わせて、ぐらいの軽めのワークショップ。例外はレジンを使うワークショップぐらい。来るのは大多数は賑やかな女の子たち。お友達とワイワイやって、ワイワイ帰っていく。楽しんでくれれば嬉しいと思う反面、「そうじゃない少数派」の子たちが居心地が悪くなっていないか気になる。
違うんだよなぁその2は、たくさんの子が入れ替わり立ち替わり来てれることにより、一人一人と話す時間がなくなったこと。
いろんな子がくる。その中で、何かを作る時、その向き合い方、こだわりどころに個性が出る。作りながらたくさん話す子もいる。集中して静かな子もいる。出来上がったものもみんな違う。本当はその、一人一人、ひとつひとつをしっかり見たい。明るく華やかに見える子にも、不安が隠れてる。おとなしく見える子が大胆だったりする。そんなにテンション上がってなさそうな子が、実はすごくものづくりを楽しんでいてくれたりする。たくさんの子が来ることで、小さなひとつひとつの声が、賑やかな声にかき消されてしまう。
ここまで書いている間に、私の心は決まっている。
分けよう。これから。
裾野を広げて、ハードル下げて、広くみんなに楽しんでもらって、気づかずものづくりの入り口付近で遊べるような場所と。じっくり一人ずつ、一つずつの作品と向き合える場所と。
そして、自分も集中してものづくりできて、後者のワークショップもできる、そんなアトリエを作りたい。それを2026年の目標とします。
しかし先立つものがないので、、、誰か空き家かしてくれないかな、、、

